サッカー界で、意図的なファウルに適用するイエローカード(警告)とレッドカード(退場)に加えて、グランドから10分間離れるブルーカードの導入を新たに検討しているという報道があり話題となっています。
「一時的に退場するルール」は、アイスホッケーやラグビーなど一部の種目では既に導入されており、サッカーでは、「イエローカード(警告)」と「レッドカード(退場)」の中間に該当する警告以上の実質的な制裁が必要だという意見に基づいて導入を予定しているそうです。
一連の報道を見て、ブルーカードとは?サッカーではどのような意味があるのか?と気になった方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「【【サッカー】ブルーカードとは?ブルーカードを導入する意味について3分で解説!」と題し、ブルーカードについて、以下の項目を紹介していきたいと思います。
- ブルーカードとは?
- ブルーカードを導入する意味とは?
ブルーカードとは?
ブルーカードとは、サッカーの試合で、審判の判定に激しく抗議したり、相手の決定的なチャンスを意図的なファウルで阻止した選手などを、10分間の退場処分とする懲罰カードです。
ブルーカードを受けた選手はピッチの外で10分間待機した後、試合に復帰することができますが、10分間は、自チームのテクニカルエリア(ベンチ前)に行くか、ピッチを離れ他の選手以外のスタッフとともにタッチラインから見守らなければなりません。
また、ブルーカードを2枚受ければ退場となり、イエローカードとブルーカードをそれぞれ1枚ずつ受けても退場となります。
今回の、新しい懲罰カードの導入は、イエローカードとレッドカードが用いられるようになった1970年W杯メキシコ大会以来のことになります。
国際サッカー評議会(IFAB)は、「シンビン」のトライアルの一環として今回ブルーカードの導入を承認しています。
「シンビン」とは?
「シンビン」とはラグビーのルールで、危険なプレーや悪質なプレー、重い反則を繰り返した選手が10分間退場となる処分のこと。
この一時退場のことを「シンビン」といい、この時レフリーは「イエローカード」を提示します。
つまり、ラグビーでは、シンビンはイエローカードで、サッカーにおいてのシンビンはブルーカードとなる。
- ラグビー シンビン=イエローカード
- サッカー シンビン=ブルーカード
ブルーカードを導入する意味は?
サッカーにブルーカードを導入する意味は、主に以下の2点が挙げられます。
・審判への抗議を減らす、審判へのリスペクトを向上させるという目的。
・悪質なファウルや危険なプレーを減少させる目的。
ブルーカードの対象となる行為は、審判の判定に激しく抗議したり、相手の決定的なチャンスを意図的なファウルで阻止した場面となっており、審判への抗議を減らし、審判へのリスペクトを向上させるという目的と、決定的な場面でのファウルに対する具体的な抑止力が得ることが目的とされています。
このルールの導入は、主観的な審判の問題である、レフェリーに対する反対意見やオフボールでのシニカルファウルをなくすことを目的としている。
引用先:https://www.linkedin.com/pulse/blue-card-football-ali-rashid-mg1df
イエローカードと違い、警告ではなく、実質的な10分間の退場処分となるので、チームにとっては大きなハンデを負うことになり、選手は注意深くプレーするようになるかもしれません。
ブルーカード導入への課題
ブルーカードを導入するにあたり、課題も上がっています。
主観的なものであるため、レフェリーはブルーカードとは何か、イエローカードやレッドカードと具体的にどう違うのかという基準や評価を確立しなければならない。例えば、ゴール前40ヤード付近でスルーパスを受けた選手が中央のDFに倒された場合、そのファウルがシニカルなものであれば、ブルーなのかレッドなのか
引用先:https://www.linkedin.com/pulse/blue-card-football-ali-rashid-mg1df
相手の決定的なチャンスを意図的なファウルで阻止した場面に、レッドカードなのかブルーカードなのかをどのように判断するかなど、サッカー界を通して全体の基準を整えていく必要がありそうです。
10分間の一時的退場という新しいルールの追加は、サッカーのゲーム展開を大きく変化させる可能性を秘めています。
10分間味方が退場した時のフォーメーションや、攻め方など、練習の仕方にも影響を与えそうです。
一方、ブルーカードに対する、否定的な意見も多く、トップクラスの試合で本格的に導入されるまでの道のりは長そうだという印象を受けました。
まとめ
今回は、「【【サッカー】ブルーカードとは?ブルーカードを導入する意味について3分で解説!」と題し紹介してきました。
まとめると、
となります。
サッカー自体を大きく変えるかもしれない「ブルーカード」。
審判への抗議や、体を張った相手とのやり取りもサッカーの魅了だと、個人的には思っているので、選手がより慎重なプレーになってしまわないかという不安もありますが、今後も注目して動向を見ていきたいです。
本日も最後まで、読んで頂きありがとうございました!
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